2010.06.01

オーナー日記 2010年6月号

先日、伊達公子選手が全仏オープンテニスに14年ぶりに出場しました。それだけでも凄いことなのですが彼女は昨年に準優勝したシード選手、ディナラ・サフィナに勝利しました。39歳7ヶ月での全仏での勝利は史上2番目の年長勝利記録です。 伊達選手は25歳で引退したときに「常に自分を追い込み、精神的にギリギリの状態で戦うことがきつくなりました。海外ツアーのつらさも身にしみてきます。さまざまな手配から身の回りのことまで、すべて自分一人でこなさなくてはならないからです。一年の三分の二も続くこんな毎日に限界を感じ、引退させていただきます」と話していましたが、今回、右ふくらはぎに包帯を巻きながらサフィナを破った試合の後には「うまくいかなかったことにイライラもしたけど、この場に立ちたい人は何人もいる。1分でも長く立っていたいと思っていた」と話していました。 この年齢で世界を相手に戦える彼女の強さの秘密はトーナメントに出場できる幸せに気づいたことだと思います。水の中の魚は水のありがたさに気がつきません。テニスを楽しめる幸せに感謝したいですね。
プロフィール
中 山和義(なかやま かずよし)
中山和義(なかやま かずよし)
海外のスポーツビジネスを経験、帰国後、ヨネックス株式会社勤務、テニススクール担当として200ヶ所以上の事業所で販売促進企画を実施、退社後、 父親の経営する緑ヶ丘ローンテニスクラブの 経営改善に着手、赤字テニスクラブを業界トップのテニスクラブに改善。その後、テニスショップ、テニスサポートセンターをオープン、オリジナルブランドを 立ち上げ、ラケットやガット、テニス練習機などを中心に売り上げを伸ばしている。 日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。心理カウンセラーとしての知識を応用したセミナーは(株)船井総合研究所や(社)日本テニス事業協 会、商工会議所などでも高い評価を受けている。 テニス普及のためのNPOテニスネットワークを設 立、三鷹青年会議所の理事長を務めるなど地域ボランティア活動にも力をいれている。 著書に累計30万部のベストセラーシリーズ、「大切なことに気づく24の物語(フォレスト出版)」、「小さな幸せに気づく24の物語(フォレスト出版)」や「客は集めるな!お客様とのきずなを作る3つの関係(フォレスト出版)」、「スポーツから気づく大切なこと(実業之日本社)」、「人生が変わる感謝のメッセージ(大和書房)」などがあ る。 日本コンサルタント協会公認 パートナービジネスコンサルタント 日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー (社)日本テニス事業協会 理事 シニアテニスプロデューサー NPO テニスネットワーク理事長