2018.02.05

ラケット紹介 ウルトラ105S

こんにちは。仙川店のスタッフ、清水です。

「スピンが一番かかるラケットはどれですか?」というお問い合わせはよくあります。

それについては、ラケット間でも大差は無かったり、結局使う人の技術しだいという答えになってしまうことが以前からありました。

しかし一本だけ、これだけは絶対にスピンがかかるとおすすめできるラケットがあります。

それがウィルソンのウルトラ105Sです。

スペックは以下のようになってます。

   面の大きさ  105インチ

   重さ      285g

        バランス    330mm

        パターン        16×15

普通のウルトラ100が16×19なのに対して、圧倒的な糸の少なさ。。

このラケットにはポリエステルを張ることで真価を発揮します。尋常じゃないくらいのスピンがかかります。ウルトラかかります。正直、ピュアアエロの比じゃないです。

イメージとしては、ラケットに当たった瞬間にボールが上に向かって飛んで、そこから急激に落ちるような感じです。スライスも打ちやすいです。それでいて打感が柔らかい。

最近スピンはスナップバック(ガットがいったんズレてから、元に戻る現象)によってかかるという説が一番有力ですが、このラケットは横糸を極端に少なくすることで、スナップバックを起こし易くしているのだと思われます。

そして、フェイスが大きい分けっこう飛びます。通常のウルトラはそれほど飛ばないので、そこは全く違う印象です。ブンブン振るようなパワーの有り余った学生にはオーバーパワーかもしれません。なのでこのラケットをおすすめできる層としては、「最近腕力が落ちてきた、でもスピンは掛けたい!黄金スペックはちょっと重い!」という方にいいと思います。

そしてこのラケット、ボレーも得意なんです。まあ、ウルトラがボレーヤー向きに作られたものなので、それは当たり前かもしれませんが笑 安定のパワーと回転で押し負けることなくコートに収めてくれます。そして何度も言いますが打感が柔らかいです。通常フェイスの大きいラケットにポリを張ると振動が多くなりがちで、ボレーだと特に振動を感じやすいですが、ウルトラ105Sは見事にその振動を吸収してくれます。そこはさすがウルトラ。カウンターヴェイルやクラッシュゾーン・グロメットの賜物でしょう。パワーラケットにありがちな飛び過ぎる、振動が多いという短所を、ウルトラの長所で補っています。

16×15で105インチという超特殊なスペックをウルトラ特有の振動吸収性と収まりのよさで一般向きに使えるようにしたのは、さすがウィルソンだなと感じました。

というわけで、終始105Sについて褒めちぎるような文章になってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

難しいことは考えず、ぜひ一度試打をしてみてください。ウルトラ面白いラケットです。